http://heideggerforum.main.jp/ej2data/phro.pdf
「理論知」と「実践知」
このシンプルな対置や、他方による一方の復権などではない
アリストテレスから始まって、ハイデガーを経て、実践哲学復権の運動という知的活動の意義も、そもそもの動機も、「理論」「実践」いずれか一方では不足する部分を、いかに補えるか?という問題だろう。
(もしも「え?どっちか一方じゃだめなの?ほんじゃ両方ってことでええんちゃう??」で済むようなことなら、何も過去の偉人達のテクストの解釈について喧々諤々する必要などなかろう。)
なので哲学者たちの知的活動の意味については「ある」と言える。
のだが、、、。
こう。。なんての???
対概念を置いて、どっちがどっちとか?その融合はいかに理路整然と行えるか??ってのは、、、
それこそ強引がっちゃんこ(分離?)のデカルトとか、あまりに整然としたヘーゲルとかがあって、、
やっぱ1+1=2みたいなのは無理そうってことは分かっているわけでさ、、、
対概念の概念をめちゃめちゃ読み込んで解釈し直してね、、何を目指しているのか???ってことなんよね。。。
なんかさ。。「俺の解釈こそ正しい」みたいな匂いがプンプンするんだけど。。。
(それで専門「解釈学」っちゅうのがちょっと可笑しくなってしまうんだけど。。。)
あのさ。。
「正しい解釈」なんて無理なんだよね。。。
もしも「正しさ」を追求しようと思うのなら、「何のために」という目的の設定にかかっているんですよね??
何故「解釈学」を勉強していて、「正しい解釈」にこだわるのか??
この矛盾は深刻で、それをこそ哲学するべきなのでは??
頭のいいといわれている人も、日本人は、自己を奥行き深く検証できない。
頭のいいといわれている人は、一生懸命、「Categorical」な知識に戦いを挑み、克服することが、「知」の全てであるかのようにみなしているのではないか?
本論文のようなものが書けるということは、問題設定を、著者なりに行っている。
(著者が書きたいことは何か?が明確にある、ということ)
それ自体も実はめっちゃ難しいこと。
なんだが。。。
必要以上に難しくしている感じがする。
何故なら、「Categorical」な知識というのは、基本的に既知なわけで、それに含まれる細々とした要素は、変更は不可。
要するに憶えるなり、なんなり、正確に写し取ることが肝要。
とはいえ概念化して複雑化すれば、そこには「解釈の余地」が生ずる。
よって、この論文が主にやっていることは、「ぼく。これとこれとこれをこのように解釈しまっす!」てことなわけ。
で。問題設定の難しさのお話なんだけど。
「Categorical」ってのはいくら「解釈の余地あり」とはいえ、基本変更は不可なわけで、その中から「解釈可能な部分」を見つけ出すってのは、えれー手間暇かかるのよ。ましてや、ハイデガーにアリストテレスでしょ??「Categorical」の枠内に留まるなら、独創的な解釈が許されるポイントなんて探し出すのは相当難しいわけ。だって延々偉人たちが解釈しているわけだから。
そんな手間暇かけて、いくら正確に解釈しようが、産み出されるものはものすんごいマージナルなのよね。。。
それが全く無駄だとは言わない。
どちらかというとそれは基本のキ、と思う。
但し。
人間に与えられた限られた資源を考えるなら、既知の「Categorical」については、大間違いをしないで理解した上で、それらの知識をリソースとして、現に今生きている人・世界のために、より有益な「知」を生み出す、という方がより重視されるべきだろう。
例えば現在の日本の政治家の問題なのだが。。
それってわざわざハイデガーとかいう難しいテクストを持ち出してまで語る必要のあるものなのだろうか??
もしも必要であったとして、「だからハイデガーを読め!」ではないと思うのよね。
示唆多いなら、それ、教えてあげればええことでしょ?
それができないってことは、要するに、問題の政治家たちを救えない、ってことなのよね。
勿論知っている人たちは問題のある政治家とは異なる次元にいると思う。善悪の。
でもね。
知ってて救えないって方がある意味悪いって考えもできるのよね。。
どう思いますか??
そうなんです。
あなたもわたしも日本人なんです。
めっちゃ注意して問わなければならないのです。
「あれ??私って今何してるのかな??」って。
へへん!そんなナイーヴな問い、全く私には関係ない。
ってのがね。。。これ実は日本人であるからこそ陥りやすい罠なのよ。
だって普段から「私」とはなんだろう?なんて問わないじゃない。。
だって普段から「私」とはなんだろう?なんて問わないじゃない。。
「Categorical」な知識の理解には正確性が求められる。
ましてや文字文化が発展しきっている現代、知識の量は膨大で、概念も複雑化している。
でね。
ほーら。私。こんな沢山のことこんなに正確に理解しているんですよ~♪って自慢したくなる気持ちはわからないでもない。
けど。
そんだけエライんなら、やんなきゃなんないことはいっぱいある。
いかにPracticeに落とし込めるか?
なんで人々は理論とはことなる振る舞いをするのか??はたまた理論ってものがそもそも立て方間違ってんじゃないか??とかね。。
もちっとバランスとった方がいいよね。。。
知識は「理論」と「実践」の二分法ではカバーできない。
カントなら、Sense, Appereception, Imagination
Peirceとかね。
私が推すのは、自己、人、モノ。
モノ、コンテキスト、メディエーターかな。。。
本論文の著者は、もっともっと、著者自身について問うた方がいい。
その正確な解釈(モノ)を、どんな場面(人の住む世界)で、誰(自分も含めた生きる主体)のために活用したいのか?すべきなのか??
いや多分。この人やこの人が属しているコミュニティでは、これでいいのだ。
その立派なモノを、人の世で、現に今生きている人々に有用なように、活用するにはどうするべきか?は、私が考えるのだ!(できれば適当なコミュニティとともに。。。)
但し、この論文の著者やそのコミュニティが、間違って、一般庶民をディスるようなことをするなら、それは「違いますね」と言ってあげればいいこと。なんだよね。。。
保守的な「普通の人」と政治について話して気づかされるのは、彼ら彼女らが自分や自分の身の回りの人びとのことを自分なりに大事に思っていて、その結果として投票をしているのだという当たり前のこと。そこにリベラルな考え方を伝えるにはもっと魅力的な価値を発信しないといけない。誰もできてない。(「普通に身の回りの人々のことを自分なりに大事に思う、そして行動する」ということはそれ自体価値のあること。だとすると、その「価値」について「気づいてもらい」、「さらに心から価値あるもの」と得心してもらうことが大切。ということなのかな??その「気づき」を与えるとき、単に「素晴らしいことです」ではなく、「何故?どのように?」という説明が、「価値」を高めるのかな??「気づき」にはどうしても社会的な価値観が付加されるとか??例えば「現時点でも自然と(意識せず)他者との利害の調整などが行われている。では、もしも現在気づかずに実践している、調整の範囲を、意識して、若干広めてみた場合どういう利点があるでしょうか?それが無限拡大しないことは明らかだけど、ではどこまでなら自力で広められるか?もしくは他者からのどういった協力が必要となるか?」などなど。。。)
研究者にも、本当は自分の身の回りの人を大事にしたいだけなのに、あたかも社会正義や普遍的真理を語っているつもりになっている人たちがいる。そういうことをやっているうちは、「保守的なふつうの人」たちも「やっぱり身内のための政治を」となるよね。
学者であると同時に、この社会を構成し、権利を有している政治的主体である(こと)こと。それをすっ飛ばして「観察」に回ってしまうこと、自分と切り離して社会的な事象を語ってしまうこと。たまに見られる問題です。(「たまに」ではない。と考えてみることこそが、日本人には大事なのではないか?見逃されやすい点:「観察」は知能の働きが高い人ほど上手。特に「観察」結果をアウトプットできる。という点において。何故なら、「見る」だけなら誰にでもできるし、ということは似たように見えるものも、いろんな人がいれば、多少なりとも異なるように見えるのは当たり前で、じゃあ何が違いを生む??って考えると、そりゃ「どう違うか?」を「別に違わない」と感じている多数派に対して説明できるかどうか?じゃない??という意味で「知能の働きが優れている」人が「観察」上手ということ。であるからして、「観察を上手にできるための知能の働き」=「人間の持つ知的能力の全て」なんてことではない。 また、「観察」というのは、とある問題を外から眺める、ということから、「自分」をその中に含めようとしない傾向が強くなるし、そういった傾向に気づきにくいもの。勿論「観察」を間違いのない方法で、事実を正確に読み取って、誇大妄想にならないちゃんとした解釈を加えて発信する、ということは大切。しかし、普段から「私」というものの正体とか、実体世界に及ぼしている影響とはどんなものか?を理論立てて問う習慣がない日本人は、「観察」が立派にできるということと、「正しい」私、というものを混同してしまいがち。そこには「私」は存在しないものを「観察」しているわけだから、その「観察」という行為の正しさは、単に手順や方法の適切さだけでは証明されない。どのような関心を持って、誰のためにそれをやっているのか?常に考えるべきなのだろうと思う。)
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